【ニューストピックス~1月14日】電子決済、30年に195兆円/ほか
野村総合研究所(以下、「NRI」)は1月14日、クレジットカード、デビットカード、電子マネーおよびコード決済を総称した「スマートペイメント」の日本国内の利用金額について、2030年までの予測を発表した。また、経済産業省が集計・発表している「キャッシュレス決済比率」が、2030年に向けてどのように推移するかについても独自に算出した。各種の統計データなどに基づく2023年のスマートペイメント利用金額は、前年から14%増大し、約127兆円となった。今後は、成長率は漸減するものの、クレジットカードとコード決済がスマートペイメント市場の成長をけん引し、2030年には約195兆円に達すると推計した。また、キャッシュレス決済比率は約56%となり、決済手段間での競争は激化すると予想している。
【ニューストピックス~1月10日】イコカにバス・地鉄定期を登録/ほか
西日本旅客鉄道(以下、「JR西日本」)およびJR西日本テクシアは1月10日、バス・地域鉄道向けICOCAシステムにおいて、専用Webサイトを利用した定期券購入サービス「iCONPASS」を開始すると発表した。同サービスは、ICOCAのID情報をWeb上で登録することで、バスや地域鉄道の定期券を窓口に行かずに購入できるもの。また、購入した定期券はそのままICOCAやモバイルICOCA、Apple PayのICOCAに反映されるため、そのままバスや地域鉄道に乗車できる。なお、「iCONPASS」ではJR西日本などの鉄道の定期券を購入することはできないが、1枚のICOCAでJR西日本などの鉄道の定期券とバス・地域鉄道の定期券の両方を併用できる利便性を備える。
パスキーの国内導入が1年で倍増、“プラットフォームまたぎ”の新仕様開発や導入支援サイトも立ち上げ
FIDOアライアンスは12月12日、東京都内で記者説明会を開催し、FIDOで注目されている「パスキー」の導入動向や、課題解決に向けた今後の取り組みについて説明した(写真1)。この1年間で本当に多くのWebサービスの画面で「パスキー」の文字を目にする機会が増えた印象だが、来年以降も、現在はプラットフォームごとに閉じている「同期パスキー」について、事業者をまたいで移動やコピーが可能になる「クレデンシャル交換仕様」を開発するなど、導入ハードルの低減と、利便性向上に向けた取り組みは続きそうだ。
【記者が体験】SAKULaLaの手ぶら決済を東武ストアで初体験、クレカを持たずにクレカ決済が可能に
東武鉄道と日立製作所は、今年4月から一部で提供開始した生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を9月以降、本格展開へと移行した。コンビニエンスストアや家電量販店、ショッピングモール、東京スカイツリー、鉄道などさまざまな業種で本格展開し、全国の100カ所以上に順次導入していく予定だが、東武グループの食品スーパーマーケットである東武ストアの一部店舗でも、9月以降に対応店舗が広がり始めた。あらかじめ指の静脈情報を登録しておくことで、決済やポイント獲得などを手ぶらで利用できるというSAKULaLaサービスを記者がさっそく体験してみた。