【レポート】カードの不正被害は偽造からネットへ移行〜カード・ウェーブがECセキュリティセミナー開催

 

 

9月26日、東京都内でカード・ウェーブ社主催の「EC決済セキュリティセミナー」が開催された。基調講演には、経済産業省 商務情報政策局 商務流通保安グループ・商取引監督課の安井 暢高氏(写真)が登壇。その後、リンク、シマンテック・ウェブサイトセキュリティ、三和コムテック、デル、シグマクシスの各社が、EC決済におけるセキュリティについて講演した。

 
昨今、消費者向けECの市場は11兆円(出典:経済産業省による電子商取引市場調査)にまで成長した。その一方で、昨年、日本におけるクレジットカードの不正使用被害額は約78億円に上っている(日本クレジット協会調べ)。アメリカでも大手小売のターゲット社などで膨大な数のカード情報が漏洩するなど、無視できない状況が続いている。最近の不正手口は、スキミングなどを通じたリアルな場面での不正被害(偽造カードによる)から、ECサイトにおけるネットでの不正被害に移行しているため、ネット業界だけでなく流通業界を含めて、EC決済のセキュリティは重要課題となっている。

基調講演で経産省の安井氏は「クレジットカード決済に係る近時の動向とEC決済セキュリティについて」と題し、経済産業省・消費者委員会の取組みに沿った最近の動向と、EC決済に関する現状、今後の課題について紹介した。経産省の中間報告書では、2020年にオリンピックが開催されることから、サイバー攻撃が増加することを予想しており、EC決済のセキュリティを保つことが重要課題であると言及している。
[2014-10-14]

 

写真 経済産業省 商務情報政策局 商務流通保安グループ・商取引監督課の安井 暢高氏

写真 経済産業省 商務情報政策局 商務流通保安グループ・商取引監督課の安井 暢高氏

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日々、電子決済サービス関連各社のプレスリリース発表を泳ぎ回り、秀逸なニュースを集めて紹介する電子決済研究所のスタッフ。ほぼ人力のボット。

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