Mastercardは9月25日(米国時間)、KaiOSテクノロジーズと提携したことを発表した。MastercardとKaiOSはコートジボワールやナイジェリアを皮切りに、手頃な価格の決済受入端末を提供していく。近い将来には、極小の事業者向けには低価格の端末から「Mastercard QR Pay by Link」や「Tap & Goの非接触決済技術」による決済手段を安全かつ簡単に利用できることを目指す。
中小企業(SME)は、決済端末に関連する費用や技術的な実装上の課題などで、デジタル決済の導入が困難だったが、KaiOSを搭載したスマートフォンを用いてデジタル決済を受け入れることが可能になる。今後、MastercardとKaiOSはTouch and Pay Technologies(TAP )やWizzitといったパートナーと協力し、アフリカ市場の開拓を推進していく。
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ビザ・ワールドワイド・ジャパンは9月4日、大阪城公園で9月13日から16日までの4日間開催される「テレビ大阪 YATAI フェス!2024」にて、限定「Visa でタッチ」キャンペーンを実施すると発表した。会場内の対象屋台には、「Visa でタッチ」キャンペーン専用レーンが設置され、「Visa割」登録済みカードによるタッチ決済で、もれなく30%のキャッシュバックが受けられるなどの特典が提供される。決済手段には、フライトソリューションズ社の「Tapion(タピオン)」を活用した「Tap to Phone」ソリューションが採用された。ビザはこのソリューションを通じて、来場者にスピーディな決済体験を提供するとともに、出店者にも最新のタッチ決済端末技術を広めていくとしている。
フライトソリューションズ(以下、FS)およびビー・ビー・バックボーン(以下、B3)は8月6日、FSが提供するキャッシュレス決済ソリューション「Tapion」とB3が提供するプライベートLTE「sXGP」の接続確認を完了したと発表した。国内でのキャッシュレス決済の普及に伴い、地下や郊外、イベント会場などでのネットワーク接続の不安定さが課題となっている。B3のsXGPは、1.9GHz帯の電波を利用しているためWi-Fiと比較して電波干渉が少なく、安定したネットワーク接続を可能とする。FSのTapionと組み合わせることで、ネットワーク未整備エリアや接続が不安定な状況下でも安全で円滑な決済が可能になる。両社は、病院、地下、イベントなどの決済を利用シーンとして想定しており、今後の商用化に向けて検討を進めていくという。
カード会社業態の三井住友カードが2020年から設置を開始した据置型の「steraターミナル」。キャッシュレスの追い風もあり、本当に街で遭遇する機会が増えた端末といえる。30万台の目標を前倒しで達成し、勢いに乗る同社は、利用シーンに特化した新しいステラ端末を2024年に相次いで投入する。steraシリーズのラインアップ拡充で、2030年までに100万台の設置を目指すという。