NTTコミュニケーションズは10月14日〜16日の3日間、完全オンラインのバーチャルイベントとして「NTT Communications Digital Forum 2020」を開催する。新型コロナウイルス対策としてリアル開催を取りやめる展示会やイベントが相次ぐ中、8割の社員が在宅勤務に移行しているというNTTコミュニケーションズでは、3Dアバターなどの採用によりリアル会場に近しい演出上の工夫を凝らしつつ、スタッフも在宅での対応を行い、アフターコロナ時代の新しいイベントのあり方を模索している。
「NTT Communications Digital Forum 2020」は、バーチャル展示とセミナー講演の2つの催しで構成される。3日間の開催時間は各日とも午前9時30分から午後6時までだが、オンライン会場へのログイン自体は24時間可能とした。
バーチャル展示の展示数は97を用意。セミナー講演(画像1、2)は実に71本を上映する。講演はいずれも事前に収録されているため、イベント参加者はいつでも好きな時間にオンデマンドで視聴できる。
NTTコミュニケーションズでは昨年、東京・品川のザ・プリンスパークタワー東京を会場に、2日間に渡ってリアルイベントを開催。その来場者数は5,000名だったが、今年は場所の制約を受けないことから1万名以上の参加を見込む。
出席者は、事前に参加登録したID・パスワードを用いてイベントにログイン。すると、自身の分身として3Dアバターが表示されるので(画像3)、カーソルキーなどで移動操作しながらバーチャル展示会場とセミナー会場へ足を運ぶことになる(希望するコンテンツに直接移動が可能な2Dのメニューも用意されている)。
バーチャル展示会場に足を踏み入れると、リアル展示さながらに用意された吊りスクリーンなどを通じて、音響や動画による展示紹介が行われている(画像4)。また、各ブース(画像5)では、動画説明コンテンツに加えて、資料のダウンロード、説明員とのコンタクトが可能(画像6)。24時間対応のチャットボット(画像7)に加えて、同社の担当社員ともTeams会議でリアルタイムに会話できる。会話の相手先となるのは在宅勤務の同社社員で、イベント開催時間中には約500名が常時待機するという。
同社では、オンラインイベントならではの期待として、同社が取得できる来場者の属性データやイベント会場での動線情報(どのブースに訪れてどのような活動をしたのか)などの活用を挙げた。これらを同社のデータサイエンティストが分析した上で、営業のフォローアップに生かしていきたいとしている。