【ニューストピックス～3月7日】auのメタバース暗号財布も/マイナ前提の分散型ID実験/ほか

●auのメタバース暗号財布も
　KDDIは3月7日、現実と仮想を軽やかに行き来する新しい世代に寄り添い、誰もがクリエイターになりうる世界に向けたメタバース・Web3サービス「αU（アルファユー）」を始動すると発表した。「αU」は、メタバース、ライブ配信、バーチャルショッピングなどWeb3時代のサービスを提供。リアルとバーチャルの境界がなくなり、音楽ライブやアート鑑賞、友人との会話やショッピングなどの日常体験を、いつどこにいても楽しむことができる。さらに国内外のパートナーと連携し、日本のクリエイターやコンテンツのグローバル展開をサポートする。
　αUで提供するサービスとして、メタバースでエンタメ体験や友人との会話を楽しめる「αU metaverse」、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめる「αU live」、デジタルアート作品などの購入ができる「αU market」、暗号資産を管理できる「αU wallet」、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができる「αU place」を提供していく。また、これらのサービスがすべて体験できる「αU spring week 2023」を、2023年3月8日から12日まで東京都渋谷区で無料開催する。

「αU」ラインアップ（出典：KDDIの報道発表資料より）

＜参照URL＞
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2023/03/07/6588.html

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●マイナ前提の分散型ID実験
　Digital Platformer（以下「DP」）は3月7日、2月13日から3月12日の1ヶ月間、鹿児島市とマイナンバーカードによる本人確認済みIDと行政サービスやポイント決済との連携の効果検証のための実証実験を開始したと発表した。鹿児島市はマイナンバーカードを活用した市民サービスの向上に取り組んでおり、今回の実証実験を行うに当たり、DP社のプラットフォームサービス「SHIKI」を採用した。　
　「SHIKI」はDIDとデジタル通貨発行の機能をメインに、情報配信、ポイントを貯める・使う等、色々な機能を提供できるマルチウォレットアプリを可能とするスマートコントラクトを搭載したプラットフォーム。DID（分散型ID）の生成は、マイナンバーカードを用いた本人確認を前提とし、公的個人認証サービスを用いて行われる。

　今回の実証実験では、図書館や水族館といった施設の利用者証と「SHIKI」で生成される本人確認済みのDID（分散型ID）を連携させることによって、施設の利用証をスマートフォン内のマルチウォレットアプリ「かごパス」に格納・使用する。デジタル通貨発行機能はQRコードを用いた決済を基本としており、利用者はスマートフォンの「かごパス」の「決済」機能より支払いを行う。「かごパス」は鹿児島市役所周辺の加盟店にて利用可能。チャージ・決済・購入履歴まで「SHIKI」で一貫して管理でき、またデータは鹿児島市に帰属するため、そのデータを基に市民生活の改善に役立てることができるという。