研究所の日常を紹介する[研究所コラム]。本日の題材は「スターバックスカード」についてです。
基本はプラスチックカード素材のプリペイドカードなのですが、オートチャージにも対応していて、いざというときに残高不足で後ろのヒトに迷惑をお掛けすることのない、大変便利なカードです。
さて、これに対して「カードを持ち歩くのは大変だ。お財布も嵩むし。。」とお悩みの方、いらっしゃると思います。そんなとき、スタバフリークでiPhone使いの皆さまは、最近だと手帳タイプのiPhoneケースを開いた左側スリットなどにスタバカードをスマートに収めるのが一般的なのではないでしょうか?
でも、スタバカードを完全にスマートフォンに「飲み込んでしまう」ことで、店頭でカードレスなオレ様感を演出するのも、時には悪くないかもしれません。
実はスタバカードは下の写真のように、AndroidとiPhone、いずれのスマートフォンへの組み込みにも対応しています。左のAndroid端末はFeliCaチップ(ICチップ)をかざして、また右のiPhoneは先日公開されたばかりの公式アプリからバーコードが表示でき、プラスチックカードを提示することなく、スタバカードが使えてしまいます(写真はプリペイド残高保護の観点から一部加工しています)。またiPhoneではFeliCaチップ(ICチップ)を内蔵したiPhoneケースというのもスターバックスで販売されていますので、iPhoneユーザーにも複数の選択肢があることになります。
≪参考リンク≫
●スターバックスカード
http://www.starbucks.co.jp/card/
●おサイフケータイ対応のモバイル スターバックス カード
http://www.starbucks.co.jp/card/mobile/
●スターバックス ジャパン公式モバイルアプリ
http://www.starbucks.co.jp/mobile-app/
●モバイルケース型の「スターバックス タッチ」
http://www.starbucks.co.jp/card/touch/
さて、写真にある2台のスマートフォンは、両方とも生きていて、どちらでも気が向いたほうを使ってスタバで支払うことができます。もちろん、どちらも同じプリペイドカード(残高)につながっていますので、どちらかを使用すれば、どちらの端末から見ても残高は減ります。
それは当たり前といえば当たり前の話ですが、ほんの少し前まではこの「残高」と「媒体(カードやスマートフォン)」は1対1でしかつながっておらず文字通り一体だったわけです。それがこんなに便利な使い方ができるようになったのは、プリペイドカードの残高を記録した情報が、インターネット越しのサーバーセンターに、今で言うクラウドに保存されるようになったからです。これにアクセスさえできれば、媒体はなんでもよくて、しかも複数のものでもよくなったんです。
ところで、サーバーセンターに情報を保存しておいて参照するという考え方自体は、決して新しくもなく、技術的にも昔からあった話です。「シンクライアント」とか「ダム端末」なんて言葉は、一定以上の世代の方々には懐かしき響き、もはや死語のようにすら聞こえてきます。でも、これが身近なところで当たり前に使われるようになってきたのは割と最近のことなんですね。
このように見てきますと、次に「じゃあICチップと画面表示のバーコードって、安全性についてはどっちがどうなんだったけ?」なんて疑問がアタマに湧いてきます。技術面からみれば、当然「ICチップのほうが飛び抜けて安全!」と叫びたくなりますが、でもそもそものプラスチックカード素材のスタバカードだって磁気ストライプのカードですし、世界中のATMでキャッシング枠を引き出されてしまう可能性のあるクレジットカードなんかと比べると、使える残高に上限のあるプリペイドカードだったら、このくらいの安全性でもいいんじゃない?なんて考えることができるわけです。
そんなことを悶々と考えながら、新しいデバイスをいじくり回しつつ、研究所の時間は流れていきます。
[2016-06-13]