非接触ICやバーコードの読み取り端末(リーダライタ)が不要で、店頭での支払いを携帯電話で済ませることができるMobilePay USA社のサービスが注目を集めている。
ネット系の新サービスや新技術を紹介する情報サイト、米TechCrunchが、9月27~29日にサンフランシスコで開催したスタートアップ企業の支援イベント「TechCrunch Disrupt」で、MobilePay USA社がプレゼンテーションを行った。
http://jp.techcrunch.com/archives/20100928mobilepayusa/
詳細は上の記事に詳しいが、同社の提供する「MobilePay」サービスは、複数枚の決済カード(デビットカード、クレジットカード、ギフトカード)情報を1台の携帯電話に格納でき、店頭では携帯電話画面の支払いボタンを押してパスワードを入力するだけで、登録カードによる支払いが完了する仕組み。
対峙するお店側も、新たなハードウェアやソフトウェア、もちろんバーコードやNFCなどのリーダライタをせずとも導入可能な点が画期的とされている。
同社のウェブサイトには、
「なぜ、NFCに何十億もかけるのか?」
「なぜ待つ必要があるのか?」
と書かれており、
「MobilePayがそのギャップを埋める橋渡しになる!」
と高らかに宣言している。
ネット決済と、リアル店舗のPOS型決済を融合させるアイディア自体は、業界ではさほど珍しくはないが、こうしたベンチャー発の技術が比較的レガシーな決済インフラをドラスティックに変える可能性には大いに期待したい。
●MobilePay USA
http://mobilepayusa.com/
(TechCrunch登壇の影響で2010年9月30日18:00現在アクセスしづらい状況が続いている)