お世話になったことのある方も多いのではないだろうか。「実践ビジネス英語」は、数あるNHK語学テキストの中でも最もレベルの高い(C1=広範で複雑な話題を理解して、目的に合った適切な言葉を使い、論理的な主張や議論を組み立てることができる)講座である。
その7月3日から始まる講座のテーマが「Toward a Cashless Society(キャッシュレス社会へ)」。いまやキャッシュレスの話題は、語学講座のテキストで扱われるまでに注目が高まっているということか。
その中にこんな英語表現があった。
Did you know there are now prepaid debit cards that parents can give to their children instead of an allowance?
日本では、銀行のような金融機関が発行するのがデビットカード、金融機関以外の事業者が発行するのはプリペイドカードと、言葉の使い分けがされているが、海外ではどちらも debit cards と呼ばれていたりする事実がこんな例文にも表れている。
他に、テキストとして登場するのは、例えばこんな例文。いずれも重要な事柄だったり、実用的な言い回しだ。
実は、小売店では現金は仕事のペースを低下させます。さらに、現金によって小売店が被ることとして、計算ミスや盗難のリスク、代金として偽札を受け取るリスクが増加します。
小売店が現金を受け取らなかったり、お客が用いる支払い方法によってお客に異なる額を請求したりするのは、法律に違反しているはずだ、と多くの人が考えています。
どちらも最近よく見かける説明や論点だけに、業界人ならいつでも英語でスラスラ発音できるようにしておいて損はないだろう。世の中、いつ、何が起こるか分からないものだ。
ちょっとでも不安を感じた方は、迷わず書店へGO! 数十年ぶりにラジオ放送に浸ってみるのも悪くないのでは。