●メニューを決める気持ち解明
慶應義塾大学満倉研究室とサイゼリヤ、トッパン・フォームズは9月12日、視線計測装置および満倉が開発した簡易型脳波計を用いた感性計測装置「感性アナライザ」を使って、複数の選択肢からメニューを決定する際の生活者の視線や感性について、共同研究を行ったと発表した。「メニューを決めるまでの生活者の気持ちの動き」を科学的に明らかにできたという。
実験では被験者に実際のメニューブックを見てもらいながら、注文するメニューを決定してもらった。その際の視線と感性を計測装置によって取得し、実験後にはインタビューを行った。研究では注文に至るまでの脳波を「興味度」「好き度」「ストレス」の感性に置き換えて可視化。さらにメニューブックを見ている時の視線の動きやインタビュー結果を組み合わせて分析することで、生活者の気持ちの動きを、科学的に把握できたという。
今回の共同研究成果をもとに、サイゼリヤでは生活者にとって分かりやすく、より注文しやすいメニューブックづくりにつなげていく。またトッパンフォームズは、生活者にとってより分かりやすく、事業者にとっても販売促進の効果を向上させるツールの制作に貢献するとともに、「感性分析サービス」を提供することで、今後も生活者の感性や行動に焦点を当てたマーケティング支援を行っていく。
<参照URL>
https://www.toppan-f.co.jp/news/2018/0912.html
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