●ウォレットをアバターで管理
電通グループおよびTOPPANホールディングスは12月5日、ODKソリューションズやソニーなどの企業や大学と共に、Web3.0ウォレットにフォトリアルアバターを導入する実証実験を2023年12月11日から開始すると発表した。実験では、NFTの保有状況に基づく権利行使の自動抽出や、ウォレット保有者に対する対話型のインセンティブ利用に関する案内が行われる。今回の取組みは、デジタル資産を保管するウォレットに人間に近い身体性を与え、対話型UIによって情報のやり取りを可能にする初の事例となる。
実証実験の期間は2023年12月11日から2024年3月31日までで、近畿大学と放送大学でデータ取得と検証が行われる。主な実証項目には、アイデンティティ解析を行うNFTの実績証明システムの構築や、アバターとUIの技術・市場の可能性の検証、アバターをUIとして使用する場合と第三者の外見を用いる場合との反応差異の検証が含まれている。
電通グループとTOPPANホールディングスは実証実験結果を基に、ブロックチェーン上での展開時の手続きの標準化に取り組み、提案や検証結果を公開する予定。電通グループは成果を活用し、サービスやソリューションの開発を進め、顧客企業の事業成長と社会課題の解決に貢献する方針であり、TOPPANホールディングスはフォトリアルアバターの表現技術向上と周辺技術との接続環境整備を通じてソリューション化に努めるとしている。
フォトリアルアバターをUIとして適用したWeb3.0ウォレットのイメージ
（出典：電通グループおよびTOPPANホールディングスの報道発表資料より）
＜参照URL＞
https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2023/12/newsrelease231205_2.html
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