【都税クレカ払いのお得度チェッカー】税金をわたしのクレカで支払うといくら得をする(あるいは損をする)のか?

 

<2021年6月8日現在の東京都税におけるクレジットカード納付手数料を計算式に使用しています>

 

 

5月〜6月といえば税金の季節。待ち遠しいことはまったくないものの、また1年が過ぎ去ったことをしっかりと思い出させてくれる。そして、「今年はどの電子決済で納税しようか」と思いを巡らせる時期でもある。

税金の納付方法は近年、実に多様化しているが、窓口での現金納付や、昔ながらの「口座振替」はいささか面白味にかけるため早々に選択肢から消えるとして、他には銀行口座を利用する「ペイジー」、「クレジットカード」のネット決済、そして最後発で加わった「スマホ決済(コード決済)」の請求書払いがある。これらでの支払いには、どこかに出向いたり、現金を用意したりする手間がなく、できる限り省力化した体勢で納税を済ませられるメリットがある。そもそも気が進まない支払いだけに、これだけでも十分に電子決済を利用するモチベーションにはなる。

都税の納付書に同封されたちらし

電子決済を用いた納税でさらに嬉しいのは、ポイント還元が受けられる場合だろう。スマホ決済では例の還元ブームに乗って、納税した金額の数パーセント分のポイント還元が受けられるケースがあった。これらは裏技・お得技として、マネー誌などにもよく取り上げられてきたが、ここへ来てスマホ決済のポイント還元率が下がり、受けられても0.5%程度の還元にとどまっている(もちろん、それでも何も貰えないよりはマシなのだが)。

こうした中で(再び)脚光を浴びているのが、クレジットカードによる税金納付である。現金要らずのほかにクレジットカードの基本的な機能である「支払いを先延ばしに出来る」メリットが加わり、有力な税金納付方法といえる。ポイント還元も受けられそうだ。しかし、現在(2021年6月1日時点)の時点では、電子決済のうちこのクレジットカード納付にだけ、税金とは別に「決済手数料」がかかるようになっている。これが目下の悩みの種となる。

個人の納税で一番メジャーなのが「自動車税」だろう。東京都でいえば、「自動車税」をはじめ、「固定資産税」、「個人事業税」、「不動産取得税」、その他の「法人都民税」などの費目が専用インターネットサイトからのクレジットカード納付に対応している。トヨタファイナンスが運営する「都税 クレジットカードお支払サイト」の記載によれば、「支払い1件ごと、税額10,000円ごとに73円(消費税別)が加算される」とあり、加えて税額に応じた手数料額の例示や、税額を試算できる自動計算フォームまで設けられている。

都税 クレジットカードお支払サイト
https://zei.metro.tokyo.lg.jp/

これを利用すれば、自分が納めようとしている税金に対する手数料額がわかるのだが、もう一歩進んでわれわれが知りたいのは自分が納付に使おうとしているクレジットカードのポイント還元と手数料額を相殺した結果、どれだけ得をするのか(あるいは損をするのか)であって、もう少しだけ面倒な計算が残る。

そこで本誌では、これらを一度の条件入力だけで自動計算して表示するツールを用意してみた。納税の際に活用いただけたらと思う。

 

 

公金や税金の支払いがポイント還元の対象外のクレジットカードもあります。ご利用の際にはポイント還元の上限などをよく確認の上、試算してください。

なお、当社(電子決済研究所)は、読者が【都税クレカ払いのお得度チェッカー】を利用したことにより被った損害、その他【都税クレカ払いのお得度チェッカー】に関連して被った損害について一切責任は負いません。ご利用は自己責任にてお願いいたします。

 

 

 

About Author

多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

Comments are closed.