【ニューストピックス~5月28日】KyashがGS支払い対応/IoTの決済課題解決を報告/ほか

●KyashGS支払い対応
 Kyash528日、本年531日の10:00から日本国内のガソリンスタンド(一部のガソリンスタンドを除く)にてKyash Cardによる決済が可能になると発表した。Kyash Card Liteでは利用できない。通常の店舗での決済とは異なり、ガソリンスタンドの場合は、利用金額に関わらず一時金として10,000円がKyash残高より引き落とされる。その後、ガソリンスタンドからKyashに利用金額のデータが到着次第、一時金と利用金額の差額の返金や、追加での引き落としが発生する。
 カード利用時、一定金額以下を利用した場合、一時金としてあらかじめ決まった金額が残高より差し引かれる。加盟店から10円未満のオーソリ(有効性確認や仮売上データ)が到着した場合、オーソリ金額と合算し10,000円が残高より差し引かれる(給油やセルフ洗車等では、金額にかかわらず通常10円未満のオーソリが到着する)。残高不足の場合には自動入金によって差し引かれる。店員またはお客自身がカードをスキャンしたタイミングで都度10,000円が差し引かれる。給油の場合には、給油を開始する前に差し引かれ、キャンセルを行った場合も、一時金として残高より差し引かれるという。
 一時金として差し引かれた10,000円は、加盟店からの正規の請求金額で売上が確定したタイミングで、差額分が残高へ返金される。加盟店から正規の請求金額で売上が確定しない場合、一時金は残高へ返金される(利用日から30日後)。一時金として差し引かれた10,000円に対して利用金額が上回る場合、加盟店より正規の請求金額で売上が確定したタイミングで、差額分が追加徴収される。

支払いの例(出典:Kyashのヘルプページ「ガソリンスタンドでのご利用について」より)

<参照URL
https://www.kyash.co/information/20210528

IoTの決済課題解決を報告
 Global Open Network Japanは5月28日、Mastercardと共同で取り組んだ「IoTがもたらす決済への影響と可能性」に関するホワイトペーパーを発表した。5Gの出現により何億ものIoT機器がシームレスに接続することで、消費者の生活様式をよりデジタルファーストに変化させ、今後さらなるイノベーティブなサービスや製品が生まれることが予想される。ホワイトペーパーでは、IoTが消費者やクレジットカード加盟店、決済業界にもたらすメリット、および現状の決済市場が抱える課題の考察を行うとともに、GO-NET Japan、Mastercard両社のテクノロジーを活用した、IoT向け決済プラットフォームの基本コンセプトについて、具体的ユースケースを交えながら紹介している。

[ホワイトペーパー概要]
■IoTがもたらすメリット
・コネクティッドIoTデバイスの利用による消費に応じた従量課金は、消費者の心理的参加ハードルが下がり、もっと気軽に様々なサービスを楽しむことが可能になる。
・加盟店は、コネクティッドデバイスなどを活用することで購買データをリアルタイムに取得し、より効果的に活用することができる。
・IoTと決済の融合は、決済業界にさらなるベネフィットをもたらす事が期待されている。

■決済業界の課題
・IoT関連サービスの増加に伴い低単価取引が増加し、アクワイアラ事業者のビジネスが圧迫される。
・現在の決済エコシステムは、大量データ処理を要するIoT決済などの新しい時代の決済を支えるにあたり、キャパシティと拡張性という2つの問題に直面している。
・新しいデバイスやテクノロジーは、新たなビジネス機会をもたらすと同時に、正しく機器管理されていない場合、詐欺やサイバー脅威といった新たなリスクをもたらす可能性がある。
・IoT機器を活用したサービスの増加に伴い、顧客情報の安全管理についてはより一層の対策が求められている。

■テクノロジーによる課題解決
・MastercardのSmart Contract Platform (SCP)により、金融機関やフィンテック企業が柔軟性のあるコマース用アプリケーション開発と、多頻度・低単価取引の取扱いを実現。
・GO‐NETにより、パフォーマンスとスケーラビリティに関する問題を解決
・Mastercard SCPとGO-NETのセキュアで効果的な機能を組み合わせることで、加盟店やカード事業者は、IoT時代を促進するマイクロペイメントのような支払方法を開発、提供する事が可能となる。

Mastercard SCPとGO-NETを利用したIoT向け決済プラットフォームの概念図(出典:Global Open Network Japanの報道発表資料より)

Mastercard SCPとGO-NETを利用したIoT向け決済プラットフォームの概念図(出典:Global Open Network Japanの報道発表資料より)

<参照URL>
https://go-net.jp/app/uploads/2021/05/PressRelease20210528JP-1.pdf
https://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/ja/press-releases/20210528/


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日々、電子決済サービス関連各社のプレスリリース発表を泳ぎ回り、秀逸なニュースを集めて紹介する電子決済研究所のスタッフ。ほぼ人力のボット。

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