「人生に必要なセルフレジのことはすべて幼稚園の付録で学んだ」、東芝テックがコラボしたセルフレジふろくの使い勝手を動画で見る

まさかの発想により、紙の工作付録として「セブン銀行ATM」のキットを発売したことで話題を呼んだ小学館の幼年児向け雑誌「幼稚園」。その新年度5月号の付録は、なんと「セルフレジ」。今回は東芝テックとのコラボにより、またしても完成度の高さを見せつけている。

読み上げ音声にあわせて画面に値段が表示。課題はまさかの・・・

 一連の動作を動画でご覧いただける通り、付録のセルフレジでは、買い物カゴとマイバッグを置くところから始まり、商品スキャン、値段の読み上げと画面表示、支払い、レシートの発行までを再現している。
 肝心の商品スキャンでは、品物をセンサーの前にかざすと読み上げ音声と同時に液晶画面に値段が表示される。どの品物をかざしても同じ金額が出るような簡略版ではなく、いちいち異なる値段が現れる本格派だ。

写真1 表紙に付録セルフレジの特徴や機能がすべて解説されている

写真2 協力した「TEC」の本物ロゴがまぶしく光る

写真3 商品スキャンの部分は「センサー反応式」

 惜しむらくは、支払いが現金にしか対応できていないこと。今回は商品スキャンを目玉とした企画であるやに見受けられ、おそらく支払いの機能まで手が回らなかったのであろう事情が推察できる。その証拠に、現金の投入口も単なるイラスト表現にとどまっており、こればかりは仕方がなかろう。同様に、レシート発行の機構についても完成度はさほど高くない(失礼!)。
 ただ、お店の省人化に大きく貢献するセルフレジの特長として、お客さん自身が自分のタイミングですべて操作することもあって、「有人レジよりもむしろキャッシュレスを使いやすい」ことがある。それだけに、セルフレジを子どもたちに紹介するのであれば、なおさら電子決済とセットでキット化してほしかった。
 こうなったら外付け、後付けでも構わないので、次こそは「電子マネー端末」、いや「決済端末」の付録化をお願いいたします。

写真4 残念ながら、キャッシュレスには対応していない(!)

写真5 セブン銀行ATMに引き続き、わがやでは「おうちのかたがひとりでつくました。」

■Amazon.co.jpの商品リンク(幼稚園 2021年5月号の定価(特別定価)は税込み1,280円なので、高額転売に注意)

 

 

About Author

多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

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