【ニューストピックス〜10月7日】金融APIの取引市場を整備/相鉄ローゼン全店パスモ対応/ほか

●金融APIの取引市場を整備

　NTTデータは10月7日、ニューノーマル時代に対応した、新たな「金融ITオープン戦略」に基づく「Open Service Architecture （オープンサービスアーキテクチャー）」および関連サービスを同日から提供開始したことを発表した。NTTデータ提供の基盤だけでなく、パブリッククラウドも活用した「Open Platform」と国内最大級のAPIエコシステムである「Open API」により、金融機関/行政/企業の「Open Innovation」を実現するという。同アーキテクチャーは“Open”をコンセプトに、以下の3つの特長を備える。

「Open Platform」

　勘定系はBeSTAの動作プラットフォームとして新たにオープン基盤を選択肢に加え、最適なプラットフォーム適用によりトータルコスト低減を目指す。また、他社勘定系を利用中のユーザーに対しても、容易に接続可能な環境を用意している。基盤については、コミュニティークラウド、およびAWS/Azure/GCP等の三大パブリッククラウドをハイブリッドで最適に配置するとともに、「A-gate」の利用により、セキュアな環境を担保する。

「Open API」

　国内最大（すでに200種類以上のAPI稼働済）のAPIマーケットプレイスを新たに整備する。銀行向けマイクロサービスについては、すでに横浜銀行と構築済のBPM（ビジネスプロセスマネジメント）基盤との組み合わせで銀行内部事務の大幅な業務効率化が実現可能。また、今後登場するさまざまなスマホアプリと、銀行サービスを連携させるような、一般企業向けBaaS（Banking as a Service）型ビジネスモデルにも対応できる。

「Open Innovation」

　NTTデータのネットワークは、国内最大の金融エコシステムとして、ほぼ全ての金融機関と接続済みである上に、LG-WAN （総合行政ネットワーク）を介した行政も含めた多様なコネクティビティを有している。FinTechサービスとの連携も含め、OpenAPIを活用して、金融機関や日本全体の競争力を高め、金融機関/行政/企業との共創による新しい社会の実現を可能とする。

「Open Service Architecture」銀行業界向け標準構成（出典：NTTデータの報道発表資料より）

＜参照URL＞

https://www.nttdata.com/jp/ja/news/services_info/2020/100700/

●相鉄ローゼン全店パスモ対応
　相鉄ローゼンは10月7日、同15日より、そうてつローゼン全55店舗で交通系電子マネー「PASMO」決済サービスが利用できるようになると発表した。近年のキャッシュレス決済ニーズの高まりを受け、要望の多かった交通系電子マネーを相模鉄道と連携し導入する。さらに、電子マネー「iD」も、一部の店舗を除いて同日より利用可能となる予定としている。