「旧型とは違うのだよ、旧型とは」。幼稚園10月号のふろくになった最新第4世代のセブン銀行ATMをレビュー

小学館が発行する幼年向け雑誌「幼稚園」のふろくに、セブン銀行ATMの組み立てキットが登場すると話題になったのは昨年9月のこと。ネット書店などでは発売と同時に品切れとなってしまったところも多く、なかなか入手できないと嘆く「大人の読者」の姿を見かけることもチラホラあった。まさかその1年後、再びセブン銀行ATMが「幼稚園」のふろくになろうとは、誰が予想できただろうか。

新モデルは入出金に加え、電子マネーのチャージ(ごっこ)にも対応

 雑誌「幼稚園(ようちえん)」に、セブン銀行ATMのペーパークラフトキットがふろくとして付くのは、昨年の9月号に続いて2度目。前回は2010年以降に登場した第3世代モデルだったが、今回は昨年、2019年から順次置き換えが始まったばかりの第4世代モデルが早くも登場することになった。

写真① 表紙が落ち着いた印象のブラックトーンなので、大人にも買いやすい

 従来モデルと比べて、全体に丸みを帯びたデザインがやさしい印象を漂わせているのが第4世代モデルの特徴。デザインだけでなく、スキャナーを新たに搭載したことや、非接触IC方式に加えてバーコード・QR方式の電子マネーのチャージ(入金)に対応するなど、機能面でも向上が図られている。
 たかが紙のおもちゃと侮ることなかれ。単3電池駆動のモーター内蔵により、紙のお札(もちろんおもちゃのお金)の入出金をスムーズに再現している。(動画)

写真② ATM画面は手動で着せ替えできるようになっている

写真③ 画面に記載されたQRを読み取ることで、スマホからのチャージごっこができる(画面は加工しています。実際にどうなるのかは実物でお試しください)

写真④ 下向きに配置されたスキャナー(運転免許証などの読み取りに対応)もリアルに再現

写真⑤ 細かな箇所までとにかくリアル。備え付けの封筒もしっかり再現されている

写真⑥ 今回ふろくモデルではお札を引き込むローラーが2輪になり、動作がより安定した

写真⑦ <参考>前回ふろくモデルでは1輪のローラーだった

写真⑧ 製造メーカーである「NEC」のロゴもしっかりと記載

写真⑨ 右側が今回同梱された「幼稚園銀行券」。前回(写真左)と比べて肖像画もバリエーション豊かに

定価は税込み1,180円、これ以上してたら買ってはいけません。

 「幼稚園」2020年10月号の定価(特別定価)は、税込み1,180円。大人の読者はネット書店に頼りがちだが、品切れのところも多く、また転売ヤーが定価以上の売価を付けているところも多いので、健全な書店流通を壊さないためにもこういうものには手を出さないでいただきたい。他方で、街中の本屋さんや、例えばビジネス街にある書店などには意外と残っていることも多いそうなので、ランチタイムなどの際にちょっとお近くの本屋さんを覗いてみてはいかがだろうか。
 ともあれ、キャッシュレスに興味のある方にはぜひ現物を組み立てて、ATMの偉大さを肌で実感してほしい。でも、本屋さんの店頭で、もしも現役の幼稚園生と最後の一冊をめぐってかち合ってしまった場合には、快く譲ってあげてほしい。なぜならば、キャッシュレスの未来を担うのは他ならぬ彼ら・彼女らなのだから。

写真⑩ セブン銀行ATMの第3世代と第4世代が隣同士に並ぶ奇跡の光景を、お茶の間で実現

新モデル(右)と旧モデル(左)を並べて同時に出金

■Amazon.co.jpの商品リンク

 

About Author

多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

Comments are closed.