【レポート】MasterPassに対応したソフトバンクのヒト型ロボットPepperが注文から決済までをサポート

 

 

7月21~22日の2日間、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京にて、ソフトバンク主催の「SoftBank World2016」が開催された。各日午前中には基調講演があり、21日はソフトバンクグループ 代表取締役社長の孫 正義氏、22日にはソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEO ソフトバンクコマース&サービス 代表取締役会長の宮内 謙氏が登壇した。会場内には同社が販売するヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」に関するさまざまなソリューションデモや、同イベントのスポンサー企業が自社製品を紹介する展示会「Pepper World 2016 夏」が併設された。

 

●Pepperとの会話で商品を注文し、支払いはMasterPassアプリから

22日の基調講演終盤には、Pepperの販売・サービスを手掛けるソフトバンク ロボティクス 代表取締役社長の冨澤 文秀氏がPepperの法人におけるユースケースや導入後の効果を事業分野ごとに説明した。またゲストスピーカーとして、MasterCard デジタルペイメント バイス・プレジデントのデイビット・ケル氏がPepper内で動作する初のコマースアプリケーションについて紹介した。

本アプリケーションは、MasterCardが提供するデジタルウォレットの「MasterPass(マスターパス)」をPepperで利用するサービスで、消費者はPepperと会話することで商品の注文と決済を済ませることができる。当日のデモムービーでは、飲食店での利用シーンが投影され、注文~決済までの接客をPepperが担当した。2016年中にはアジア太平洋地域のピザハットの一部店舗で試験運用を開始し、Pepperの接客による顧客満足度向上、および業務効率化を目指すという。なお、日本での展開は未定とのこと。

写真① Pepperに話しかけた後、自分のスマートフォンにあらかじめインストールしておいた「MasterPassウォレット」のアプリを起動し、右上に表示されるPepperアイコンを押すと、WiFi通信によりPepperとMasterPassアカウントがつながる仕組み。Pepperのタブレット画面に表示されるQRコードをMasterPassウォレットアプリで読み取ることでも接続可能

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写真② Pepperとの会話風景

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写真③ 注文は音声認識で行う。注文した商品はタブレット内(Pepper)で選択され、自分のスマートフォンのMasterPassアプリから決済を行う。 写真のタブレット画面はPepperに購入希望商品を伝え、商品が選択された状態

写真④ 決済完了画面(Pepper側)

 

●2日目の基調講演には、ソフトバンク協業各社のトップが登壇

22日の基調講演では、宮内 謙氏(写真⑤)が「AIとIoTが変えるビジネスの世界」について講演し、ソフトバンクのセキュリティ事業を担うCybereason社CEOのLior Div氏(写真⑥)、クラウド事業を担うSBクラウド取締役のサイモン・フー氏(写真⑦)が自社の取り組みについて述べた。

ソフトバンクは新たな取り組みとして、IoTを活用した新たな保険の実現を目指す「Japan Vitality Project」をDiscovery社、住友生命保険と共同で事業展開しており、Discovery社CEOのBarry Swartzberg氏と、住友生命保険 代表執行役社長の橋本 雅博氏が「IoT×新たな保険」についてプレゼンした。

後半には日本マイクロソフト 執行役員 会長の樋口 泰行氏が「Cortana Intelligence Suite」、「Microsoft Translator」について、GE SVP, チーフ・デジタル・オフィサー GEデジタル CEOのビル・ルー氏が「デジタル・インダストリアル革命」について講演した。

 

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写真⑤ ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEO ソフトバンクコマース&サービス 代表取締役会長の宮内 謙氏

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写真⑥ Cybereason社CEOのLior Div氏

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写真⑦ SBクラウド取締役のサイモン・フー氏

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写真⑧ 「Pepper World 2016 夏」展示会場

 

 

[2016-07-28]

 

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ePayments News

日々、電子決済サービス関連各社のプレスリリース発表を泳ぎ回り、秀逸なニュースを集めて紹介する電子決済研究所のスタッフ。ほぼ人力のボット。

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