ECサイトなどのオンライン決済受け入れを支援するStripe(ストライプ)は3月3日、決済手段として新たにコンビニ決済の提供を開始した。ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、セイコーマートの国内3万4,000店以上のコンビニチェーン店頭での決済が利用できるようになる。事業者にかかる手数料は決済金額の3.6%で、最小120円から最大30万円までの支払いに適用可能。
商品の注文時にEC事業者がお客に対して決済コードを発行し、お客はそのコードを使ってコンビニで現金で支払う「コンビニ決済」について、同社では「一般消費者の間でクレジットカード決済に続いて2番目に利用率が高い決済方法」と認識。Stripeを採用中の企業からも要望が多く寄せられてきたことから、同社の日本チームが開発に取り組んできた。単一の「Stripe API」を通じて、従来提供してきたクレジットカード、デビットカードに加えて、コンビニ決済が取り扱えるようになる(画面1)。
他社が提供するコンビニ決済と比較して、導入手続きが簡略化できる点がStripeの売りとなっている。新規、既存のいずれのStripe導入先の場合であっても、一般的なコンビニ決済機能に比べて約10分の1の開発時間で統合でき、サービス開始に伴って必要となる審査と事務処理では通常約10週間かかっていた工程が最短2週間に圧縮できるという。
また、商品の購入(会計)時点で事前にコンビニチェーンを確定する必要がないため、利用者は通りがかりのコンビニで支払える(画面2)、自動的にアップデートされるコンビニチェーン各社の最新の支払手順情報をWebやメールで利用者と共有できる、などの特徴がある。