トランザクション・メディア・ネットワークスは4月6日、商品の適切な価格をシステムが決定し、その時点の販売価格をスマートフォンによって顧客に伝える仕組みに関する特許権(特許番号: 特許第6896805号)を譲受したと発表した。この特許に基づくシステムを活用することで、当日の販売状況に応じて、販売期限までにいつ、どの商品を、どの程度割引すると良いかAIが判断し、売上粗利を改善できるという。システムを導入した店舗は、廃棄ロスの削減や値下げシール貼付の作業負荷解消、製造時間ごとの販売状況の把握による製造計画の改善が図れる。また、店舗顧客は、自身のスマートフォンでバーコードをスキャンすることでその時点の商品価格を把握でき、買物の不満解消(店員の割引シールを貼る作業を待つ必要がなくなる)や、店舗に対する信頼醸成(シール貼り漏れ等による不公平感を持たれなくなる)に繋がるとしている。
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凸版印刷とメトロエンジンは10月25日、飲食店向けフードデリバリー効率化ツール「デリくる」を共同開発したと発表した。デリくるは複数のフードデリバリーサービスから入ってきた注文を一覧で表示。1つのタブレットだけで、料理の注文状況を管理できるサービス。商品の在庫切れ/売り切れの際も「デリくる」上から販売停止の操作をすることで、複数のフードデリバリーサービスへ即座に反映できる。また、メトロエンジンがホテル業界など様々な業界で培ってきたダイナミックプライシング技術を活用し、需給や繁閑に応じてフードデリバリーサービス上での価格変更が可能。さらに、デリくるに対応したPOSシステムを使う事で、注文内容の打ち直しが不要。同時に、一部のキッチンプリンターとも連携させることが可能。注文の確認漏れを予防する。
NTTドコモは6月2日、マンションやシェアオフィスなどに、食料品や日用品の無人販売を実現するスマートスタンドおよび、リモート運営システムを開発したと発表した。2021年7月以降、実証実験として東京都内の一部施設で運用するという。ショーケース型の冷蔵庫にスマートロック、センシング、映像監視などを行う専用デバイスを取り付けたスマートスタンドをマンションのエントランスなどに設置することで、居住施設の外へ出ることなく、また対面することなく商品を購入することが可能になる。利用者は、専用のアプリを通じて、商品を購入した後、QRコードを用いてスマートスタンドのロックを解錠することで、商品の受け取りができる。
九州大学持続的共進化地域創成拠点とNTTドコモは11月19日、買い物の際に進呈するdポイントの進呈率を、店舗内の混雑状況に応じて変動させ、店舗内の「密」を防ぐ共同研究を同日から開始すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、密集や混雑を回避するなどの「新しい生活様式」の実践が求められる中、飲食・小売業では売り上げが落ち込むなど、コロナの感染拡大防止と社会経済活動の両立が課題となっている。同共同研究において、店舗の混雑回避対策と売り上げアップの両立をめざす。九州大学伊都キャンパスの学生約1,500人がモニターとして参加し、伊都キャンパス内の飲食店や小売店店舗で行う。店舗に来店、または来店が予測される学生モニターへ、テイクアウトや混雑時間帯を避けた来店でボーナスポイントを進呈するメッセージを送り、3密回避の行動を促進する。
NTTデータは1月16日、同社のデジタル実験店舗にこれまでのQRコード認証による入店に加えて、「顔認証入店」と「店頭在庫と連携したダイナミックプライシング」を導入すると発表した。顔認証入店は、顔パスで入店から決済までを可能とし、新たな購買体験を提供する。また、店頭在庫と連携した電子プライスカードによって、適正価格での販売が可能になり、売り上げ向上や廃棄ロス削減を検証できる。NTTデータは2019年9月2日から、レジで支払いをせずに事前に決済手段を登録しQRコードで認証入店することで、手に取った商品をそのまま持ち帰ることのできる、レジ無しデジタル店舗出店サービス「Catch&Go」を小売業界向けに提供。2022年度末までに小売業界1,000店舗へ導入することを目指す。
ヤフーとエイベックス・エンタテインメントの共同出資による合弁事業会社「パスレボ株式会社」(以下、パスレボ)は11月22日、12月31日に開催予定の浜崎あゆみ「ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2019-2020 〜Promised Land〜 A」にて、ヤフーとパスレボが運営する「Yahoo!チケット」にてダイナミックプライシングでのチケット販売を実施すると発表した。ダイナミックプライシングは、AI技術を活用し、需要と供給に応じて価格を変動させるシステムで、国内でもプロ野球やプロサッカーなどスポーツイベントを中心に導入が進んでいる。今回、単独アーティストのライヴとしては国内で初めて、浜崎あゆみ「ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2019-2020 〜Promised Land〜 A」のチケット販売において導入が決定した。
福岡ソフトバンクホークスとヤフーは1月24日、福岡 ヤフオク!ドームにて開催されるオープン戦のチケットを、ダイナミックプライシング(価格変動形式)を採用したチケット「AIチケット」として、1月25日(金)から販売すると発表した。「AIチケット」は、ヤフーと三井物産の合弁会社であるダイナミックプラスのシステムを活用した需要と供給に応じてリアルタイムで価格が変動する。