●フェリカでビットコイン支払
フェリカポケットマーケティングは6月14日、仮想通貨とFeliCa技術を連携させ、仮想通貨においても「かざす」だけで決済を可能とする手法を開発し、その実用性や安全性について検証したとして、その検証結果を公表した。開発と検証に際しては、知名度が高く、多くの仮想通貨の基礎となっているビットコインを選定した。
ビットコインとFeliCaを連携させて決済を行う方法はいくつか考えられるが、今回はビットコインの秘密鍵をFeliCaの鍵あり領域(FeliCaポケット領域)に保持し、ハードウェアワレットとして利用すると共に、決済媒体としても利用する手法を採用しシステムの開発を行ったという。
仮想通貨とFeliCa技術を連携させることで、仮想通貨においても「かざす」だけで決済が行えることを検証した。また、FeliCaを介在させることで仮想通貨の課題である2重払いのリスク低減や、仮想通貨の特性を活かしてFeliCaの課題であるネットでのバリュー利用を可能に出来るなど、双方の弱点を補完した決済ソリューションの構築の可能性が確認されている。一方、アプリケーションにおける秘密鍵の取扱方法に関しては改善の余地があり、同社は引き続き技術開発を進めていく。
<参照URL>
https://www.felicapocketmk.co.jp/news/2017/06/news-releasefelica.html
●フィンテックと国際標準化
日本銀行は6月13日、同行の定期発行している日銀レビューにて「金融サービスを巡る国際標準化の動向 -ISO 20022の利用拡大とFinTech関連の取組み-」を公表した。金融研究所兼決済機構局が執筆した。
ISO 20022は、国際標準化機構(ISO)金融サービス専門委員会(TC68)が開発した金融通信メッセージの国際標準である。ISO 20022の長所は柔軟な構造にある。しかし、近年は、その柔軟性ゆえにメッセージ構造が複雑化してきており、かえって標準化のメリットが損なわれてしまうのではないかとの懸念があった。こうした中、ISO/TC68等では、メッセージ項目の利用方法を共通化する国際協調の取組みを進めている。また、FinTech企業の活動が国を跨いで活発化する中、同委員会では、国際的な標準化の可能性について検討を進めている。日本銀行はISO/TC68の国内委員会事務局を務めているほか、欧米に先駆けて日銀ネットでISO 20022を採用するなど、金融サービスの国際標準化に積極的に取り組んでいる。
<参照URL>
http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2017/rev17j12.htm/
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