メルペイが「後払い」の利用促進で大型キャンペーン投下、定額払い設定で半額分のポイントをもれなく還元

メルペイは年末商戦に向けて、同社のスマートフォン決済サービス「メルペイ」の後払い機能である「メルペイスマート払い」の利用を促進する。利用金額に応じたポイント還元を目玉に、さらに抽選で1万ポイントを進呈する。週明けから放映される新テレビCMも、若者の後払い利用を応援する内容となった。

定額払いに設定した金額の50%分をもれなく還元

 メルペイは12月8日、スマホ決済サービス「メルペイ」において、2020年12月8日から2021年1月18日の1カ月強に渡り、後払いサービス「メルペイスマート払い」の新キャンペーン「年末年始まるっと還元キャンペーン」を開始すると発表した(画面1)。メルペイスマート払いを利用して5,000円以上決済(ポイント・メルペイ残高分は含まれない)すると、抽選で3万人に1万ポイントずつを進呈する。

画面1 新キャンペーンの告知ロゴ

 また、同期間中に5,000円以上の決済を定額払いに切り替えると、「メルペイスマート払い(定額)」に設定した金額の50%相当分のポイントがもれなく還元される。期間中のポイント還元上限は1万ポイントまで。
 このキャンペーン実施に伴い、12月11日から新テレビCMシリーズ『メゾンメルカリ』を放映する。女優の伊藤沙莉さんとのデートを控えて高額商品の買い物に踏み切れないお笑いコンビ・宮下草薙の草薙さんの面前に、タレントの藤岡 弘、さんが颯爽と現れ、「メルペイスマート払い」の利用を薦める内容だ(画面2〜4)

画面2〜4 テレビCM中の名場面

女性ユーザーが過半数、用途はエンタメ・家電・ファッションが上位に

 メルペイは同日、キャンペーンの開始と新CMお披露目を兼ねた記者発表会をオンラインで開催した。会社のミッションとして「信用を創造して、なめらかな社会を創る」を掲げるメルペイだが、記者発表会に登壇したメルペイ・マーケティング責任者の大前 宏輔氏(画面5)は「われわれの信用は、従来のように属性情報によるものでなく、メルカリやメルペイの利用実績に基づいて作られる信用だ」とメルペイスマート払いの特長を説明した。

画面5 メルペイ マーケティング責任者 大前 宏輔氏

 メルペイの利用者が今年10月に800万人を超える中、メルペイスマート払いの利用者数は順調に拡大中(画面6)とのことで、女性が過半数(56.1%)を占めているというのも特長的(画面7)。メルペイスマート払いの返済方法には、翌月中に利用した全額を支払う「翌月払い」と、あらかじめ金額を指定して2カ月以上で支払える「定額払い」の2種類があるが、両者には使い方に違いが見られるという。

画面6 メルペイスマート払いの利用者数推移(メルペイの発表資料より)

画面7 メルペイスマート払いの利用者属性(メルペイの発表資料より)

 メルペイの分析では、「翌月払い」は1回あたり数千円程度で、日常の買い物に利用されていると推測する。他方の「定額払い」は、翌月払いよりはやや高価格帯での利用が多く、利用加盟店のカテゴリで見ると、「エンタメ・ホビー」「家電量販」「アパレル・ファッション」が上位を占めているという。
 なお、メルペイスマート払いの「翌月払い」は18歳以上が利用でき、メルペイ残高や銀行の自動引き落としにより返済すれば手数料は無料(コンビニエンスストア、ATMからの現金清算時は300円の手数料がかかる)。一方、事前審査ありで20歳以上が利用でき、あらかじめ支払う金額を設定して返済する「定額払い」では、実質年率15%の手数料が設定されている。

画面8 発表会にゲスト出演した藤岡 弘、さん。「『そろそろ”ショッカーコロナ”も退散していい頃かな』なんて思ってるが、何が起こるかわからないこの時代。いま、若者にも閉塞感がある。ピンチこそチャンスなんで、一歩踏み込んで自分の夢にチャレンジしてもらいたい」と熱くエールを贈った

 

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多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

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