楽天カードは、カード加盟店向けに提供しているモバイルPOSサービス「楽天スマートペイ」で、楽天Edyのほか海外の非接触IC決済にも対応する新端末(写真①)を2017年に提供開始する。9月28日に楽天が東京都内で開催した「楽天FinTech事業戦略説明会」で、楽天カードの社長を兼務する楽天・代表取締役副会長執行役員の穂坂雅之氏(写真②)が明らかにした。
新端末はすでに開発が完了しており、来年、2017年より楽天スマートペイの加盟店に向けて提供していく予定。提供条件や販売価格などについては発表しなかった。穂坂氏は新端末投入の理由として、「グループ共通ポイントである『Rポイント』と、電子マネー『楽天Edy』、それらとスマートペイをつなぎたかった。また、従来の端末ですでに接触IC、磁気に対応しており、これに非接触IC対応端末を提供することで、すべてが使えるようになる」と説明した。
当日の発表資料中に、楽天Edy以外の電子マネーへの対応については明記がなかったが、「(iPhone7で提供される)Apple Payや、海外の『タイプA/B』と呼ばれる日本と別方式の決済について、インバウンド(訪日外国人)の取り込みをどうするのか?」と問われた穂坂氏が、「嬉しい質問だ。その準備はできています」と満面の笑顔で回答した。
[2016-09-28]