新CMにきゃりーぱみゅぱみゅさん。若年層の取り込み狙ってメルペイの友だち招待キャンペーンが再登場

メルペイが、今年8月に実施した友だち招待キャンペーンの第2弾を発表した。招待者と招待された者の双方に1,000円相当のポイントを付与する施策をフックとして、新規ユーザーの獲得と、メルペイの本人確認完了を促すのが狙い。メルペイが特に重視してきた若年層の取り込みが第1弾キャンペーンの成果に表れたことから、同キャンペーンを継続する。若年層の利用が多いと言われるメルカリユーザーを積極的にメルペイに引き込もうと、新CMも投入する。

お互いに1,000ポイント貰える友だち招待キャンペーンの第2弾

 メルペイは11月6日、招待した友人や知人が初めてメルペイの本人確認(支払い用銀行口座の登録か、「アプリでかんたん本人確認」の完了)を済ませると、招待した者・招待された者の双方にそれぞれ1,000円分のポイントがプレゼントされる「すすメルペイ」キャンペーンの第2弾を同日の正午から開催すると発表した(写真1、2)。終了日時は未定で、前回と同様、1人当たり最大1億円相当(10万人の招待に成功した場合)のポイントが付与される。付与されるポイントの有効期間は付与された日を含めた60日間。

写真1 人気YouTuberのHIKAKINとはじめしゃちょーが参加した第1弾キャンペーンの特別企画では、「HAJIKIN」の招待コードを入力して本人確認を完了した人数が10万人を達成し、ユニバーサルスタジオジャパン貸切イベントの実施が決定している

写真2 招待した人にも1,000円分のポイントが付与されるキャンペーン

 メルペイではまったく同条件の友だち招待キャンペーンを今年8月30日から同10月3日まで実施したが、その効果として「キャンペーンによって若年層、30歳未満のお客様の利用比率が5ポイント上がった」(メルペイ・マーケティング責任者の山代 真啓氏)という(写真3)。これに加えて、10月1日からの増税前後を比較すると、平均決済金額、平均決済回数のいずれも約2倍に近い伸びを示しているそうだ(写真4)

写真3 15〜29歳の若年層が4.5%上昇した。グラフでは目立たないが、他では50歳以上の年齢層でわずかに増えている

写真4 9月時点と比べて、10月の平均決済金額は約1.7倍、平均決済回数は約1.8倍に増加した

 その結果、メルペイの利用者数はサービスを開始した今年2月から約9カ月間で、500万人を突破した(2019年10月16日時点/写真5)。

写真5 9カ月で利用者数が500万人を突破。今年8月からの「すすメルペイ」キャンペーンの効果がグラフにくっきりと表れている

新テレビCMにきゃりーぱみゅぱみゅさん登場

 前回の「すすメルペイ」キャンペーン第1弾では、人気YouTuberのHIKAKINとはじめしゃちょーがキャンペーンキャラクターとしてテレビCMなどで活躍したが、第2弾ではこれに加えて歌手でファッションモデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんが起用された(写真6)

写真6 新CMキャラクターのきゃりーぱみゅぱみゅさん。着用するドレスの水色は、メルペイのアイコンを意識して選んだという

 最近、匿名でメルカリを始めたというきゃりーさん。「一度しか着ない服も多いので、よくメルカリに出品している。自分で梱包したり、コンビニで簡単に発送できるので便利」と体験談を話した。メルカリでの販売の結果、「私もいまけっこうメルペイが貯まってきていて、いろんなところで使えるのが便利だと思う」とのこと。
 今回はキャンペーンの特別企画として、特別招待コード「MOTTAINAI」を入力してメルペイの本人確認を完了したユーザー数が10万人に達すると、きゃりーぱみゅぱみゅさんが新曲を披露する企画も用意されている。

写真7 iDの90万カ所、コード決済の80万カ所を合わせ、全国170万カ所(2019年9月時点)で利用できるメルペイ。対して、高校生の頃に中華料理レストランのバーミヤンでアルバイトしていたというきゃりーさん。使える場所にバーミヤンのロゴがあるのを見つけて、「私の頃にはなかったので嬉しい」と笑顔を見せた

写真8 写真右は、メルペイ マーケティング責任者の山代 真啓氏

 

 

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多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

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