【ニューストピックス〜3月7日】銀行連合がスマホ送金アプリ/ラインペイ ウォレットに刷新/ほか

●銀行連合がスマホ送金アプリ
 SBIホールディングスとその子会社のSBI Ripple Asiaが事務局を務め、邦銀61行が加盟する「内外為替一元化コンソーシアム」(以下「同コンソーシアム」)は3月7日、分散台帳技術(DLT)を活用した次世代金融基盤に接続するスマートフォン向け送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」を提供していくことについて発表した。
 同コンソーシアムは2016年10月の発足以来、分散台帳技術(DLT)を活用し、外国為替に加えて内国為替も一元的に扱う次世代金融基盤を共同構築してきた。2017年12月には、米Ripple社の最新ソリューションである「xCurrent」を実装した商用版「RCクラウド2.0」を完成させた。
 「RCクラウド2.0」に接続するスマートフォン向け送金アプリ「Money Tap」は、利用者による個人間の送金を安全・リアルタイムかつ快適に行える環境を提供する。「Money Tap」は、銀行口座番号による送金の他に、携帯電話番号やQRコードを用いた送金機能も持ち合わせたアプリで、指紋による生体認証と組み合わせることで、ユーザーエクスペリエンス(UX)とセキュリティの両立を図っている。
 同コンソーシアム参加行のうち、住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の3行は、4月以降に試験運用を開始し、夏以降の一般公開を目指す。なお、「Money Tap」サービス対応銀行は順次増加していく予定。

「Money Tap」の操作・機能イメージ(SBI Ripple Asiaらの報道発表資料より)

<参照URL>
http://www.sbigroup.co.jp/news/2018/0307_11012.html

●ラインペイ ウォレットに刷新
 LINEは3月7日から、「LINE(ライン)」において日本のユーザーを対象に「LINE ウォレット」を開始したと発表した。「LINE ウォレット」の表示には、Android OSまたはiOS(iPadは非対応)でVer. 8.3.0以上のLINEをインストールする必要がある。
 モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」は、昨年、全世界での年間取引高が4,500億円を突破、登録ユーザー数4,000万人を達成するなど引き続き大きく拡大しているが、今回、「LINE」アプリ内の「その他」タブを全面リニューアルした。オンライン・オフライン問わず、「LINE」が商品購買・支払いなどのすべてのお金に関するゲートウェイとなる「LINE ウォレット」を開始することとした。
 「LINE Pay」残高、「LINEポイント」、「LINEコイン」などLINEが発行する各種バリューが「LINEウォレット」に集約されるほか、おすすめクーポン一覧を追加した。将来的には、さまざまなショップ・レストランなどのポイントカード・クーポンを統合的に管理するなど、「LINE ウォレット」があらゆるお金のやりとりの入り口となり、スマートフォン上の“お財布”としての役割を果たすことを目指していくという。

「LINE ウォレット」の画面イメージ(LINEの報道発表資料より)

<参照URL>
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2082

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