[01/07]【書籍紹介】「ソニーが技術開発に成功し、ビジネスで失敗した理由」

刺激的なサブタイトルを目にし、思わず手に取ってしまった業界人も多いのではないか。

非接触ICカード技術 FeliCaの開発者、日下部進氏の心中に迫るインサイドストーリーといった趣きで綴られる本書は、これまであまり表立って語られてこなかった、 FeliCaビジネスをめぐっての駆け引きや人間模様が赤裸々に描かれており、それだけで一読の価値のある内容となっている。刺激的な章タイトルにつられて一気に読み通してしまうこと受け合いだ。

  • NFCはなぜ生まれたのか?
  • SuicaとEdy、本来の普及シナリオとは?

少しでも気になってしまったアナタは、本書を手に取ってみるべきかもしれない。

目次

第1章 非接触ICカードへの挑戦
第2章 プロジェクトの中断と再開
第3章 香港プロジェクト
第4章 ダッチロール
第5章 電子マネー
第6章 先駆者たちの離脱

【ePayments.jp管理人のコメント】
著者の立石泰則氏は、ソニーやセゾングループなどに関する企業レポートも数多く執筆しているジャーナリストですが、恥ずかしながら、偶然、本書を書店で手に取るまでは存じ上げておりませんでした。電子決済分野では初のご執筆に当たるのではないでしょうか。同書を読むと、日下部氏への丹念な取材の結果であることが伝わってきます。
ちなみに、ちょっと変わった読み方として、ソニーとJR東日本のラブ・ストーリーとして読んでみると、あまりに切ない結末に胸がキュンとなります。(多田羅)

About Author

多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。