【写真で見る】“サイフクリーム”を頬張りながら、Google Payの現在を評価してみる

今年の5月末から新たにSuica、WAONに対応し、すでに対応済みだった楽天Edy、nanacoと合わせて合計4種類のFeliCa系電子マネーに対応したGoogle Pay(旧サービス名称・Android Pay)。これに伴ってGoogleは、6月15日(金)から6月24日(日)まで(営業時間は11時から19時まで)東京・新宿のサナギ新宿前イベントスペースにてGoogle Pay特製のアイスクリーム、名付けて“サイフクリーム”が貰える体験ブースを設置している。スマートフォンを片手に、「財布も小銭も食べちゃおう」をコンセプトとするサイフクリームはどんな味がするのだろうか?

■Google Payを疑似体験すると、もれなく貰える
 イベントスペースに現れたのは、真っ白を基調とした特設ブース(写真1、2)。筆者が訪れたのは平日の日中とあって行列はさほどではなかったが、豪華なアイスクリームが無料とあって、土日はさぞ混雑したのではないかと想像される。

写真1 ウッド感漂うおシャレなディスプレイ

写真2 平日だったがまあまあの行列

 プレゼントしてもらえる「サイフクリーム」はトッピング違いで「82円コース」「307円コース」「851円コース」の3種類が用意されていた(写真3)。キャッシュレスのスマートさを体感してもらうために、あえて端数な金額にしたものと断定したい。あなたがAndroidユーザーで、しかもGoogle Payアプリをインストールしていれば、スペシャルトッピング(写真4)がセレクトできる。ちなみに混雑を避けるためか、注文自体は順番待ちの列に並んでいる時にスタッフが聞きに来てくれる。

写真3 やっぱり一番右を選びたくなるのが人間のさが

写真4 今朝インストールしてきましたっ!

 しばしの行列を経て、自分の順番が回ってきたら特設レジへ登壇。そこで利用したい電子マネーをカードの5つから選んで(写真5)店員さんに告げ、自分のスマホをリーダにかざす。すると選んだ電子マネーに応じて馴染みの決済音が鳴る仕掛け。筆者は今後Google Payに対応予定の「QUICPay」を選び、「クイッペ〜イ」と低いロボット音声を響かせた(写真6)
 ちなみにモックアップと化したパナソニックのリーダにかざすと指定した電子マネーの決済音が鳴るが、鳴り分けはスタッフによる人力ではないかと推定したい。
 なお、ここでかざすのはあくまで「疑似体験」なので、スマホであれば何でも良いし、スマホに電子マネーをインストールしていたとしても、実際に代金が引き去られることもない。万が一、手持ち機種がiPhone(!)であったとしても、かざせばOKというGoogleさんの太っ腹だ。

写真5 疑似体験と、知っていてもドキドキ

写真6 やむをえずiPhone6Sをかざす

 無事サイフクリームを受け取ったら、あとはもうブース内のイートゾーンで食べるだけ。右がAndroidユーザー限定のスペシャルトッピング! アイスクリームサンドウィッチ、マシュマロ、ロリポップ(ジェリービーンとキットカットは見つけられず)。押し寄せるコードネームの数々に思わず感涙にむせんでいると、アイスが容赦なく溶けるので注意(写真7)
 Google Payの宣伝イベントということもあって、会場内にはハッシュタグ向けグッズやインスタ映えしそうな小物も準備万端(写真8)写真9は「夏祭りか!」 と突っ込みたくなる姿勢の筆者だが、サイフクリームは絶賛溶け中である。

写真7 すでに溶けてきている

写真8 参加者はみな一様に、写真撮影に忙しい

写真9 サイフクリームは絶賛溶け中

 落ち着いて会場を見回せば、Google Payに対応する各電子マネーのキャラクターたちも応援に駆け付けてくれていた(写真10)。なかなか落ち着く風景をバックに、ボリューム満点のサイフクリームを必死に食べる。
 このイベントスペースの奥にある「サナギ新宿」は、昼はレストラン、夜は居酒屋なアジアンテイスト溢れる飲食店。ここでの会計を電子マネー(SuicaかPASMO)で支払うと、なぜか「パインアメ」が貰える(写真11)。これはGoogleの「Gマーク」と、パインアメの形状が似ているからであると筆者が断定した。

 このイベントは6月24日まで開催中。サイフクリームのお味に興味を持った人はぜひ足を運んでみるべし。

写真10 おなじみの皆さん

写真11 パインアメはどうだろう

写真12 会場ではこの通り、「Gマークと記念撮影」という名の悪ふざけも出来る

■ココが肝心、Google Payの評価はイマイチなのか?
 さて、Google Payは「非接触ICカードの国際標準に準拠したグローバルサービスになるのでは?」 といったリーク報道や前評判とは裏腹に、現状ではFeliCa系の電子マネーや既存のバーコードサービスに対応するモバイルサービス集約アプリにとどまっている。そんなこともあって、こことかここなどの記事を見ると、モバイルFeliCaなおサイフケータイ事情を黎明期から見て、体験してきた有識者であればあるほど「残念」と評する声が多い。

Google Payは使いモノにならない? Suica対応も「残念」な理由 – まぐまぐニュース!(石川 温)
http://www.mag2.com/p/news/360205

Google Payでお得にGoogle Playクレジットをゲット – ケータイ Watch(石野純也)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/1127108.html

 筆者も同じ感想を持つ1人だ。ただ、何もしないでアイスクリームを貰うのも気が引けるので、今回、筆者はこの機会に手持ちのAndroid端末をリセットし、Google Payアプリを使って4つの電子マネーをあらためてクリーンインストールしてみた(画面1)

画面1 Google Payで4つの電子マネーを導入した状態のメニュー画面

 やってみると意外や意外、個人情報やチャージに使用するクレジットカードの情報などがGoogleアカウントからそのまま引き継げたり、操作ステップが明らかに軽減されているなど、従来のおサイフケータイの時と比べてインストール手順が改善されており、使いやすい印象を持った(画面2〜4)。まさに、これから電子マネーを始めようとするユーザーにとってはフレンドリーなレベルに感じた。

画面2 電子マネーの追加手順は非常にわかりやすく、入力項目も従来と比べて少ない印象。あっという間に導入完了画面にたどり着く

画面3

画面4

 だからこそ、Googleもこの機会に街頭キャンペーンを行うなどして、これまでおサイフケータイを素通りしてきたスマホユーザーに「最新のスマホ決済サービス」として知ってもらおうと努力しているのだろう(画面5、画面6)

画面5 ちなみに、おサイフケータイのアイコンから起動した直後のメニュー画面はこの通り、画面1と同一の内容となる(Suicaのみこの直後にチャージしたため金額が異なる)。まさに「入り口が2つある」感じ

画面6 4つの電子マネーはそれぞれのアプリからも操作可能。あえて「G Pay」と「おサイフケータイ」のウォレットを並べてみた。なお、筆者のAndroid端末では「G Pay」のアイコン下ネームが旧名称の「Android Pay」のままというバグ発生状態

 他方で、上の記事にも指摘があるが、せっかく「Google Pay」の名前の下に各社のサービスが集約されているのだから、共通の利用促進キャンペーンだけでなく、「機種変更時の一括手続きサポート」などはぜひ実現してもらいたいところだ。

■新宿の街を彩る「Suica × Google Pay」
 レポートの最後に、訪れた新宿の街で見かけたGoogle Payなサイネージを紹介したい。新たにSuicaに対応したこともあって、特に交通機関での露出が高まっていた。
 Apple Payの際にも多数の宣伝広告が展開されたが、加えてGoogle Payをきっかけとして、街中に電子決済の露出が増えるのは大変喜ばしいこと。日本のキャッシュレスが進むきっかけに、また1つ、頼もしい役者が加わった。

写真13 フォトギャラリー「Google Pay(Suica)な東京の風景」。Suica × Google Payのポスターが登場

写真14 ポスターが横に並ぶと壮観

写真15 おなじみの自動改札ゲートを利用した宣伝広告

写真16 自動改札を通過しながら、ちらっと見えるのも楽しい

 

 

About Author

多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

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