楽天カード初、小売業との提携カードはスポーツ用品店のアルペンと

楽天と楽天カード、スポーツ用品店を展開するアルペンは3月18日、東京都内で記者会見し、包括的な提携に向けた第1弾として、本年4月1日から「アルペングループ 楽天カード」の発行を開始すると発表した。初年度は30万人を会員獲得目標に掲げる。

 アルペンの店舗で同カードのクレジット機能を利用して代金を支払うと、楽天スーパーポイント1.5%(楽天カードが100円で1ポイント、楽天ポイントカードとして200円で1ポイント)を還元する。アルペンでは同じ4月1日から、自社の会員プログラムをリニューアルし、利用金額に応じて最大で5%までポイント還元する「アルペングループメンバーズ」を開始する予定で、これとの合算では最大で「6.5%」分の各ポイントが還元される。
 同カードの年会費は永年無料で、付帯する国際ブランドはMastercard。楽天ポイントカードと楽天Edyの機能も利用できる。

「アルペングループ 楽天カード」の特徴

 なお、両社では提携カードに加えて、現金ポイントカードの「アルペングループ 楽天ポイントカード」も4月1日から無料で発行する。200円で1ポイントの楽天スーパーポイントが貯まり、1ポイント1円分として利用できる。
 アルペンは2006年から共通ポイントの「Tポイント」を導入してきたが、契約の終了に伴い、「お客様にとって最も利便性が高く、価値を求めてもらえるポイントサービスを見つめ直した結果」(アルペン常務執行役員の二十軒 翔氏)、楽天スーパーポイントに鞍替えした格好になる。
 アルペンは「スポーツデポ」「アルペン」「ゴルフ5」「Mift」のブランドで2019年3月18日時点で日本全国に401店舗を出店するほか、ECサイトも自社、楽天市場に有している。リアル店舗とデジタルをつなぐ「O2O」の施策などでも楽天との連携を強めていきたい意向で、今年5月からは楽天市場でエントリーした後にアルペンの店舗で楽天ポイントカードを提示して買い物したお客に特典ポイントを還元する企画の実施を予定しているという。
 アルペン代表取締役社長の水野 敦之氏は記者会見で、「今回の提携内容は、あくまでも単に各サービスの連携だけでなく、包括的なパートナーシップについて合意を結んでいる」として、「今後の取り組みについては然るべきタイミングでお伝えしたいく」と含みを持たせた。

アルペン代表取締役社長の水野 敦之氏(左)と楽天代表取締役会長 兼 社長の三木谷 浩史氏

<参照URL>
https://www.rakuten-card.co.jp/corporate/press_release/20190318/

 

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多田羅 政和 / Masakazu Tatara

電子決済マガジン編集長。新しい電子決済サービスが登場すると自分で試してみたくなるタイプ。日々の支払いではできるだけ現金を使わないように心掛けています。

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