インジェニコが日本法人10周年の節目に記念イベントを開催

カード決済端末メーカーのIngenico Japan(インジェニコ・ジャパン)は10月10日、本年8月に創立10周年を迎えたことを記念して、東京都内で記念イベントを開催した。同社の今後の事業展開に加えて、インジェニコ端末を採用する開発パートナー企業との取り組み状況が紹介され、業界関係者やメディアが耳を傾けた。

「インジェニコは日本のお客様との関係を築き、独自のニーズを理解することに対して、10年間投資してきた。この市場に全力を注いでおり、今後も大きく拡大する準備ができている」(仏・Ingenico CCOのNigel Lee氏/写真1

写真1 仏・Ingenico CCOのNigel Lee(ナイジェル・リー)氏

 Ingenico Japan株式会社は、フランスに本社を置く世界最大のカード決済端末メーカー「Ingenico(インジェニコ)」の日本法人。2013年8月に日本へ進出し、同年12月に日本国内における総代理店契約を締結。2017年3月に現在のIngenico Japanへ社名変更した。
 親元であるIngenico自体は、2020年に同じくフランスで電子決済プラットフォームを展開するWorldline(ワールドライン)の買収を受け傘下に入ったが、その後、2022年10月にIngenicoを冠する決済端末サービス部門がApollo Global Managementの関連投資ファンド(Apolloファンド)へ売却され、Worldlineからの分離を果たしてきた経緯がある。
 日本市場での展開では、2014年に日本カードネットワークのJET-Sとして端末を提供する契約を締結し、これを皮切りに富士通フロンテックなどとの協業をスタート。2023年時点で日本国内に20万台以上の決済端末を提供しており、設置先は百貨店、食品スーパー、家電量販店、飲食店、宿泊施設、自動販売機など多岐に渡る。
 特にコロナ禍以降では「無人化市場」の拡大に対応し、国際ブランドの非接触にも対応する自動販売機などにも製品を投入、今後増加が見込める外国人客にも利用可能なソリューションを提供している。
 今年、2023年には、初のAndroid端末「AXIUM DX8000」の国内導入を予定するほか、2024年にかけて複数のニューモデルを導入するべく、日本における各種認証の取得手続きを含めて準備を進めているという。
 またIngenicoでは2023年4月にソフトPOS(スマートフォンやタブレットなどの汎用的なデバイス上でソフトウェアのみで決済機能を実現するサービス)の大手プロバイダーであるPhosを買収。アクワイアラーやPSPに対して、高機能かつ柔軟なサービスを提供していく。
 Ingenico Japanの代表取締役社長を務めるグザビエ・ミシェル氏(写真2)は、「日本の決済業界は重要な転換期を迎えている。インジェニコ・ジャパンは次の10年を目指して前進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶した。

写真2​ Ingenico Japan代表取締役社長のグザビエ・ミシェル(Xavier Michel)氏

写真3 ビデオメッセージで登場した仏・Ingenico CEOのLaurent Blanchard(ローホン・ブランシャール)氏

 セミナーセッションではその後、パートナー企業からの取り組みが紹介(プレゼンテーション)された。また終了後の夕刻には懇親会も催され、多くの業界関係者が参加した。

写真4 Kort Valuta社が提供する決済機能付きヘルスケアリングの「TwooCa Ring」

 

 

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ePayments News

日々、電子決済サービス関連各社のプレスリリース発表を泳ぎ回り、秀逸なニュースを集めて紹介する電子決済研究所のスタッフ。ほぼ人力のボット。

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